高崎
ハワイでは、草の根保守の市民団体が増税法案を95%阻止、所得税を最大72%減ということを今年成し遂げたと聞きました!
ショーン
そうなんですよ、…
高崎 具体的にはどんな取り組みが行われていたんでしょうか? ショーン まず、立法府で出される法案を全部チェックするんです。増税につながるもの、コミュニティに不利益なものはすぐに共有して、専門家と市民が一緒に分析します。そのうえで議員に直接意見を伝えたり、証言を出したり、SNSで周知したりして、議会にプレッシャーをかけていく。すべて合法的で民主的な手法ですが、とても効果的なんですよ。 高崎 なるほど。「市民がプロセスにちゃんと参加する」って、日本ではまだ浸透していない考え方ですよね。 ショーン ええ。日本だと「政治は誰かがやってくれるもの」という感覚が強い。でもハワイでは「政治は私たちが監視し、参加して、正しい方向に動かすもの」という意識が根付いている。だからこそ、あれだけ大きな成果につながったんだと思います。 高崎 日本でも、もし市民が同じように政治プロセスをチェックしていけば、変えられる可能性は十分にありますよね。 ショーン あります。むしろ日本こそ必要だと思っています。税金の使われ方や行政の透明性を市民が見ていくことで、政治は必ず変わる。ただ、その最初の「一歩」を踏み出す人がまだ少ないんです。 高崎 だからこそ、今回ハワイの事例を日本の皆さんに共有したいと思ったんですが、あらためて、ショーンさんから日本の市民へメッセージをいただけますか? ショーン 日本の皆さんに伝えたいのは、「小さな行動が大きな変化を作る」ということです。数人のグループから始まった草の根運動が、ハワイ全体の税制や政治の流れを変えたんです。日本でも必ずできます。未来は与えられるものではなく、自分たちで形づくるものです。 高崎 ありがとうございます。ハワイの成功事例は、日本にとって大きなヒントになりますね。